皆さんこんにちは。
東京都武蔵村山市を拠点とし、重量機械の据え付け・移設工事を手がける藤原機工です。
工場の老朽化に伴う移転や業務拡大、そして新たに事業を起こす時などは、工場を新設する場合があります。その建設計画を立てる時は、工場の機能の他にもいろいろな点に気を配らなければなりません。特に注意が必要なのは法規制、そして地盤の強さです。ここでは、工場を新設する際に気をつけるべきポイントを解説します。
■まずは法規制のチェックを
工場の新設にあたって、必ずチェックしておかなければならないのが法規制です。工場の建設に影響する法律や条例はいくつもあり、建設する場所や建物の大きさなどが規制されています。特に重要な3つの法律を確認しておきましょう。
・都市計画法
都市計画法は、都市の健全な発展や公共の福祉の増進を目的として、市街地開発や施設整備の基本的なルールを定めた法律です。誰もが好き勝手に建物や道路を作ると、機能や景観のバランスが崩れた街になってしまいかねません。それを防ぐために、地域ごとに建てていい建物・建ててはいけない建物を定めているのです。
この法律では、「都市計画区域」の中に「市街化区域」を定め、さらにその中で12種類の「用途区域」を定めています。工場が建てられるのは、基本的に工業専用地域・工業地域・準工業地域の3つです。
ただし、危険性の高いものを扱う工場は準工業地域だと建てられない場合があり、逆に小規模な工場なら住宅向けの用途地域でも許可が降りる場合があります。工場用の土地の候補を探すなら、そもそもそこに工場を建てていいのかどうかを、市町村の担当部署に問い合わせるなどして確認しましょう。
・建築基準法
建築基準法は、国民の生命や財産の保護を目的として、建物の構造や用途の基準を定めた法律です。建物の大きさや高さ、外観、建ぺい率(敷地面積に建物が占める割合)、容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)、さらには日影や接道など、さまざまな点を規制しています。
これはどこでも同じというわけではなく、用途地域によっても異なる点に注意しなければなりません。建築士などに相談し、ルールを守って設計することが大切です。
・工場立地法
工場立地法は、工場周辺の環境を守るために適正な工場立地の基準を定めた法律です。特定の工場を新設・増設する場合に、生産施設の面積の割合を一定以下に抑え、さらに一定以上の割合で緑地を整備するよう義務づけています。
対象となるのは、敷地面積9,000㎡以上または建築面積3,000㎡以上の工場や、製造業および電気・ガス・熱供給業(発電所を除く)の工場です。ただし、工業団地などでは規制が緩和されているケースもあります。詳しくは届出先の自治体に問い合わせてみましょう。
■地震に強い地盤かどうかも確認を
工場を新設する土地選びでは、地震に強い地盤かどうかも重要なポイントです。よく知られている通り、日本は非常に地震の多い国で、どのような地域でも大地震に見舞われる可能性があります。もし地盤の弱い土地に工場を建てれば、地震時の被害が大きくなってしまうでしょう。
そのため、工場を新設する時は候補地の地盤の強さを事前に調査し、綿密な建設計画を立てるべきなのです。状況によっては地盤の改良工事を行ったり、加入する保険を見直したりする必要もあります。
また、大手メーカーでは、地震に備えた工場の移転や分散化も進んでいます。軟弱な地盤の土地や、将来大きな地震が来ると予測されている地域に工場があるのはリスクが高いので、より安全な土地に移転・分散することでリスクを軽減しているのです。地震が心配な時は、自社の工場がある土地の被災リスクや地盤の状態などを、改めて確認してみてはいかがでしょうか。
■工場の新設に伴う重量機械の据付・移設は、実績豊富な藤原機工にご相談を!
工場を新設する時は、業務に使用する重量機械の据付というミッションもあります。この機械は新たに購入する場合もあれば、既存の工場から移設する場合もあるでしょう。いずれにしても、精密な重量機械にダメージを与えることなく運搬し、正確に据え付けなければなりません。
これは非常に高い技術力を要求される作業であり、一般的な運送業者では困難です。したがって工場の新設においては、重量機械の据え付けを行える専門の業者への依頼が必要です。精密機械だからこそ、その機械を持ちあげて設置する工程はとても繊細な作業となります。
少しの揺れでも故障するような繊細な機械ですので、機械の扱いに長けた、実績豊富な業者探しがカギです。
藤原機工は、重量機械の据付・移設の専門業者です。重量機械の据付・移設工事はもとより、解体やメンテナンスまでワンストップで手掛けております。全国どのエリアでも対応可能で、在籍している職人全員が解体から溶接、組み立ても行えるプロ集団です。工場の新設に伴う重量機械の移設や据付は、ぜひ私たちにお任せください!
なお、移転の場合も藤原機工の倉庫で機械を一時的にお預かりすることが可能です。安心してスケジュールを設定いただけますので、移転の際も是非お気軽にお声がけくださいね。